難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★★☆☆(国際収支と為替の理解)
- 正答率: ★★★☆☆(応用知識)
- 重要度: ★★★☆☆(国際金融の基礎)
問題文
日本(円)と米国(ドル)を例にして、為替レートの決定を考える。為替レートの決定に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。
a
輸出の増加によって日本の経常収支の黒字が拡大すると、為替レートには円高ドル安の圧力が働く。
b
輸出の増加によって日本の経常収支の黒字が拡大すると、為替レートには円安ドル高の圧力が働く。
c
米国の金融資産の収益率が高くなることで日米の金融資産の収益率の格差が拡大すると、日本の金融収支は赤字になり、為替レートには円高ドル安の圧力が働く。
d
米国の金融資産の収益率が高くなることで日米の金融資産の収益率の格差が拡大すると、日本の金融収支は黒字になり、為替レートには円安ドル高の圧力が働く。
〔解答群〕
ア
aとc
イ
aとd
ウ
bとc
エ
bとd
出典: 中小企業診断協会|2024年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)
解答
- 正解: イ(aとd)
解説
- a:〇
輸出増加により日本の経常収支黒字が拡大すると、円の需要が増えるため円高ドル安の圧力が働く。 - b:×
輸出増加は円需要を増やすため円高方向に働く。円安ドル高は誤り。 - c:×
米国の金融資産収益率が高まると、日本から米国への資本流出が増え、日本の金融収支は赤字になるが、その結果は円安ドル高の圧力。円高ドル安ではない。 - d:〇
米国の金融資産収益率が高まると、資本が米国へ流出し、日本の金融収支は赤字になる。これは円安ドル高の圧力となるため正しい。
学習のポイント
- 経常収支と為替:
輸出増加 → 円需要増加 → 円高圧力。 - 金融収支と為替:
米国金利上昇 → 日本から資本流出 → 円売りドル買い → 円安圧力。 - まとめ:
為替レートは経常収支(貿易収支)と金融収支(資本移動)の両面から決定される。