過去問解説(経済学・経済政策)_2024年(R6年) 第14問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(所得効果と弾力性の理解)
  • 正答率: ★★★★☆(図の読解力)
  • 重要度: ★★★☆☆(ミクロ経済の基礎)

問題文

下図は、ある個人の予算制約線を描いている。当初の予算制約線はABであり、このとき、この個人は点Eで決まる数量のX財とY財を消費している。所得の増加によって予算制約線はCDとなり、このとき、この個人は点Fで決まる数量のX財とY財を消費している。

この図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

X財の所得効果は、負である。
X財の所得弾力性は、正である。
Y財の所得効果は、負である。
Y財の所得弾力性は、ゼロである。

〔解答群〕

a:正  b:誤  c:正  d:誤
a:正  b:誤  c:誤  d:正
a:誤  b:正  c:正  d:誤
a:誤  b:正  c:誤  d:正
a:誤  b:正  c:誤  d:誤

出典: 中小企業診断協会|2024年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)

解答

  • 正解: エ(a:誤/b:正/c:誤/d:正)

解説

  • a:×
    所得増加によりX財の消費量が増えているため、X財の所得効果は正。負ではない。
  • b:〇
    所得増加に伴いX財の消費量が増加しているため、X財の所得弾力性は正。正常財である。
  • c:×
    Y財の消費量は変化していない(点Eと点FのY財消費量が同じ)ため、所得効果はゼロ。負ではない。
  • d:〇
    所得が増えてもY財の消費量が変化していないため、所得弾力性はゼロ。中立財である。

学習のポイント

  • 所得効果: 所得の変化によって消費量がどう変化するか。増加すれば正、減少すれば負、変化なしならゼロ。
  • 所得弾力性: 所得の変化率に対する需要量の変化率。
    ・正:正常財(消費量が増える)
    ・負:劣等財(消費量が減る)
    ・ゼロ:中立財(消費量が変わらない)
  • 図の読み取り: 点E→点Fへの移動で、X財の消費量が増加、Y財は変化なし。これによりX財は正常財、Y財は中立財と判断できる。