過去問解説(運営管理)_2024年(令和6年) 第4問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★★☆☆(ライン編成の理解)
  • 正答率: ★★★☆☆(計算力と概念理解が必要)
  • 重要度: ★★★☆☆(生産ライン効率化の基本)

問題文

3工程直列型生産ラインにおけるライン編成を下記に示す。この編成に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。ただし、ライン生産は、最も効率が良い状態で運用されるものとする。

【ライン編成】

  • 第1工程は、作業時間4分の作業Aと、作業時間6分の作業Bで構成されている。
  • 第2工程は、作業時間3分の作業Cと、作業時間4分の作業Dで構成されている。
  • 第3工程は、作業時間2分の作業Eと、作業時間7分の作業Fで構成されている。

〔解答群〕

サイクルタイムは、26分である。
作業Cの作業時間が2分長くなると、生産ラインのスループットは減少する。
作業Fの作業時間が6分になると、サイクルタイムは短縮される。
生産ラインの編成効率は、80%である。
第1工程と第2工程で作業Aと作業Cが交換できれば、サイクルタイムは短縮される。

出典: 中小企業診断協会|2024年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)

解答

  • 正解:オ

解説

ア:×
サイクルタイムは各工程の作業時間の合計ではなく、工程編成のバランスによって決まる。単純に26分とはならない。

イ:×
作業Cが長くなると工程負荷が増えるが、ライン全体の編成次第で必ずスループットが減少するとは限らない。

ウ:×
作業Fが6分になっても、工程全体のバランス次第でサイクルタイムが短縮されるとは限らない。

エ:×
編成効率は作業時間の合計とサイクルタイムの関係で決まる。必ず80%になるわけではない。

オ:〇
第1工程と第2工程で作業A(4分)と作業C(3分)を交換することで、工程間の負荷が均等化され、サイクルタイムが短縮される。ライン編成の改善による効率化の典型例。


学習のポイント

  • サイクルタイム:工程全体のバランスで決まる。単純合計ではない。
  • ライン編成効率:作業時間の合計 ÷ (サイクルタイム × 工程数)で算出。
  • 工程間の負荷均等化:作業の入れ替えや再編成でサイクルタイムを短縮できる。
  • 改善の狙い:ボトルネック工程を緩和し、全体効率を高める。