難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★☆☆☆(収益認識/貸倒引当金の基本)
- 正答率: ★★★★☆(計算は平易、論点の見極めが鍵)
- 重要度: ★★★☆☆(頻出の期末調整論点)
問題文
以下の資料に基づき、当社が収益認識の基準として検収基準を用いている場合、当期の貸倒引当金繰入額として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
【資料】
- ⑴ 前期に出荷し、当期に顧客が検収を行った商品はなかった。
- ⑵ 当期に出荷し、当期の決算日後に顧客が検収を行った額は 20,000 円である。
- ⑶ 仮に出荷基準を用いた場合、当期末の売掛金残高は 150,000 円となる。
- ⑷ 検収の結果、返品された商品はないものとする。
- ⑸ 当期の決算整理前残高試算表における貸倒引当金勘定の残高は 1,000 円である。
- ⑹ 貸倒引当金の繰入率は 2% とする。
〔解答群〕
ア
1,600 円
イ
2,000 円
ウ
2,600 円
エ
3,000 円
出典:中小企業診断協会|2024年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)
解答
正解:ア(1,600円)
解説
論点:
検収基準による売上認識と貸倒引当金の期末見積額からの繰入額算定
前提の整理
- 出荷基準の売掛金残高(当期末):150,000円
- 決算日後に検収(当期出荷分):20,000円
- 貸倒引当金の繰入率:2%
- 既存の貸倒引当金残高(試算表):1,000円
計算ステップ
- 検収基準での当期末売掛金
150,000円 − 20,000円 = 130,000円 - 期末の貸倒引当金見積額
130,000円 × 2% = 2,600円 - 当期の繰入額(必要額 − 既存残高)
2,600円 − 1,000円 = 1,600円
結論:
よって繰入額は 1,600円(ア)
学習のポイント
- 検収基準:
検収をもって売上認識。決算後検収分は当期売上・売掛に含めない。 - 貸倒引当金の算定:
期末債権残高に繰入率を掛けた見積額から、既存残高を差し引いて繰入額を算定。 - 誤答パターン:
出荷基準の残高をそのまま使う/既存残高を差し引かない。