過去問解説(財務・会計)_2024年(令和6年) 第20問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★☆☆☆☆(投資家のリスク選好の基本)
  • 正答率: ★★★★☆(リスク中立の定義を理解すれば容易)
  • 重要度: ★★☆☆☆(基礎確認)

問題文

以下の図は、縦軸に投資の期待収益率、横軸に当該投資収益率の標準偏差をとった平面上に、資産Aから資産Dのそれぞれのリスクとリターンをプロットしたものである。

リスク中立的な投資家が保有する際に最も望ましいと考えられる資産として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

資産A
資産Aと資産B
資産Bと資産C
資産Cと資産D
資産D

出典: 中小企業診断協会|2024年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

正解:イ(資産Aと資産B)


解説

ア:×
資産A単独では、同じ期待収益率でより高い収益を持つ資産が存在する場合に劣後する。

イ:〇
リスク中立的な投資家は「リスクを考慮せず、期待収益率が最大の資産」を選好する。
したがって、最も期待収益率が高い資産が選ばれる。
図の前提では資産Aと資産Bが同じ最高の期待収益率を持つため、両者が最適解となる。

ウ:×
資産Bと資産Cの組み合わせは、期待収益率が最大ではないため不適切。

エ:×
資産Cと資産Dも同様に、期待収益率が最大ではないため不適切。

オ:×
資産D単独も期待収益率が最大ではないため不適切。


学習のポイント

  • リスク中立的投資家  
    リスクを嫌わず、期待収益率のみで投資判断を行う。
  • リスク回避的投資家  
    同じ期待収益率ならリスクが小さい資産を選好する。
  • リスク愛好的投資家  
    同じ期待収益率ならリスクが大きい資産を選好する。
  • まとめ  
    リスク中立的投資家は「期待収益率が最大の資産」を選ぶ。
    したがって、本問では資産Aと資産Bが正解となる。