難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★★☆☆(通貨オプションの基礎理解)
- 正答率: ★★★☆☆(権利行使条件と損益計算を理解できれば解ける)
- 重要度: ★★★☆☆(リスクヘッジの基本論点)
問題文
次の通貨オプションに関する文章の空欄A~Cに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
現時点の為替相場(直物)は1ドル130円である。ドル建てで商品の仕入代金1,200ドルを支払う予定の企業が、決済日に1ドル132円で1,200ドルを買うことができる通貨オプションを購入し、その対価としてオプション料100円を支払う。当該企業はイン・ザ・マネーであれば権利を行使するので、たとえば決済日の為替相場(直物)が A のときには権利を行使し、 B のときには権利を行使しない。決済日の為替相場(直物)がA のときに権利行使した場合、通貨オプションを購入しなかった場合に比べて総額の円支出は C 少なくなる。
〔解答群〕
ア
A:129円 B:135円 C:3,500円
イ
A:129円 B:135円 C:3,700円
ウ
A:135円 B:129円 C:3,500円
エ
A:135円 B:129円 C:3,700円
出典: 中小企業診断協会|2024年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)
解答
正解:ウ
解説
権利行使価格は132円。
決済日の為替相場が135円のとき、オプションを行使すれば132円で購入できるため有利(イン・ザ・マネー)。
一方、決済日の為替相場が129円のときは市場で買った方が安いため、オプションは行使しない。
135円のときにオプションを行使した場合:
- オプション行使による支払額=132円 × 1,200ドル=158,400円
- オプション料=100円
- 合計=158,500円
オプションを利用しなかった場合:
- 市場での支払額=135円 × 1,200ドル=162,000円
差額=162,000円 − 158,500円=3,500円
よって、A=135円、B=129円、C=3,500円が正しい。
学習のポイント
・通貨オプションは為替変動リスクを回避するために利用される
・権利行使価格より市場価格が高い場合はコールオプションを行使する
・権利行使価格より市場価格が低い場合は市場で購入した方が有利なので権利を放棄する
・オプション料を考慮したうえで、行使時と非行使時の支払総額を比較することが重要