【30代の生存戦略】メーカー開発職の私が「中小企業診断士」を目指す理由。技術一本の自分に感じた「静かな危機感」の正体。


「今の設計業務はやりがいがあるし、エンジニアとしてのスキルも磨けている。でも、このまま50代まで図面を引き、コードを書き続けるイメージが持てない……」

メーカー勤務のエンジニアなら、一度はこんな「静かな危機感」を覚えたことがあるのではないでしょうか。

はじめまして、ヒロカズです。私は広島の輸送機器メーカーでR&D(研究開発)に従事する、31歳のエンジニアです。専門領域の技術を深める毎日は充実していますが、ふとした瞬間に**「技術という武器だけで、一生戦い抜けるだろうか?」**という不安が頭をよぎることがありました。

そんな私が、一見エンジニアとは無縁に思える**「中小企業診断士」**という国家資格に挑戦することを決めました。今回は、私がなぜあえて険しい道を選んだのか、その裏側にあるキャリア戦略についてお話しします。


技術一本の自分に感じた「賞味期限」と「限界」

1. 加速する技術革新とAIの足音

エンジニアとして10年近く働いて実感するのは、技術の陳腐化の速さです。昨日までの最新技術が、明日には古いものになる。さらに昨今の生成AIの進化を見ていると、「手を動かすだけの技術」の価値は相対的に下がっていくという予感があります。

2. 「部分最適」で終わるもどかしさ

設計現場では、1円単位のコストダウンや0.1mmの精度に命をかけます。しかし、その製品が「市場でどう評価されるか」「会社の利益にどう貢献するか」「競合他社に対してどんな優位性があるか」という視点は、開発の現場にいるとなかなか入ってきません。

せっかく良いものを作っても、事業全体が傾けばプロジェクトは中止になる。「自分たちの努力が、経営のどのレバーを動かしているのか見えない」。この構造的な無力感が、私を「経営」という未知の領域へ向かわせました。


中小企業診断士は、エンジニアにこそ必要な「OS」である

なぜ、MBAでもなく、会計士でもなく、診断士だったのか。そこにはエンジニアのキャリアを最大化させるための明確な理由があります。

運営管理と実務の圧倒的な親和性

診断士試験の科目の一つである「運営管理」は、生産管理や店舗運営を学びます。これはメーカーのエンジニアにとって、日常業務そのものです。「ジャスト・イン・タイム」や「QCサークル」などの概念を理論的に学び直すことで、自分の実務が経営のフレームワークにカチッとはまる感覚がありました。

「経営の共通言語」をインストールする

診断士の学習範囲は、財務、法務、マーケティング、ITと多岐にわたります。これらを学ぶことは、いわば**「ビジネスのOS」をインストールする作業**です。 これまでは上層部の決定を「よくわからない指示」として受け取っていましたが、今では「キャッシュフローの観点からこの投資判断なのか」「この契約の法的リスクを考慮したのか」と、経営層と同じ視座(共通言語)で会話ができる準備が整いつつあります。

私がキャリアを見つめ直すきっかけになった一冊が、『LIFE SHIFT (ライフ・シフト) 100年時代の人生戦略 [リンダ・グラットン] 』です。技術者こそ、専門性以外の「掛け算のスキル」が必要だと痛感させられました。

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2026年、私は「モノづくりがわかる診断士」になる

私が目指しているのは、単なる「資格ホルダー」ではありません。

技術×経営のハイブリッド戦略

世の中には素晴らしいコンサルタントはたくさんいますが、「設計現場の苦労がわかり、図面が読めるコンサルタント」は稀少です。 逆に、技術はわかるけれど、決算書が読めないエンジニアも多い。 この**「技術」と「経営」の断絶を埋める存在**になること。それが、地方メーカーに勤務する私が見つけた生存戦略です。

組織の看板を外しても戦える自分へ

2026年の最終合格は、私にとっての「独立宣言(マインド的な意味で)」です。会社に依存するのではなく、自分の市場価値を「エンジニアスキル × 経営知見」で定義し直す。 合格までの道のりは険しいですが、この挑戦自体が、私のキャリアにとって最大のデバッグ作業になると確信しています。


まとめ:一歩踏み出したいエンジニアのあなたへ

エンジニアが経営を学ぶのは、今のキャリアを捨てるためではありません。むしろ、今の技術の価値を最大限に引き出すためです。

もし、あなたが今のキャリアに漠然とした不安を感じているなら、まずは「経営の視点」を少しだけ覗いてみませんか?視界が変わるだけで、明日からの設計業務も、全く違った風景に見えてくるはずです。

次回は、この「経営視点」を身につけるための具体的な第一歩。**「【2026年合格】残り1年半。働きながら合格を勝ち取るためのロードマップ」**を詳しく解説します。

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