2026年2月、私はこのブログで**「残り6か月。背水の陣で挑む最短合格ロードマップ」**という記事を書きました。
当時の私は、2024年度(1年目)に3科目(経済・理論・運営)、2025年度(2年目)に1科目(中小)を合格したものの、どうしても「財務・会計」「経営法務」「経営情報システム」の3科目が越えられない状態でした。
もし2026年度(令和8年度)の1次試験で落ちれば、1年目に合格した3科目の権利が失効し、また振り出しに戻る——。文字通り、後がない「背水の陣」でした。
結論からご報告します。
令和8年度の中小企業診断士1次試験にて、残り3科目を突破し、3年越しで1次試験完全合格を果たすことができました!
この記事では、育休取得前の激務と妻の出産準備が重なった直前期をどう乗り切ったのか、そして手が震えるほど追い詰められた自己採点のリアルな記録を振り返ります。
▼半年前に決意を綴った「背水の陣」ロードマップ記事はこちら

令和8年度(2026年度)1次試験の最終結果
まずは、今回受験した残り3科目の自己採点結果からお伝えします。
合格基準は「総得点の60%以上(3科目合計で180点以上)、かつ1科目でも40%未満がないこと」です。
- 財務・会計:64点
- 経営法務:56点
- 経営情報システム:64点
- 3科目合計:184点 / 300点(得点率 61.3%)
合格基準の180点に対して、わずか「+4点」。
試験中、2択まで絞り込んで選んだ選択肢がことごとく外れている感覚があり、結果が判明するまでは本当に生きた心地がしませんでした。
最初の10問で「8問不正解」…地獄から生還した自己採点の瞬間
自己採点は試験後、自宅の居間で、8月中旬に出産を控えた臨月の妻がすぐ横で見守る中で行いました。
1科目目の「財務・会計」は64点。2年連続で苦渋を飲まされた因縁の科目で6割を超え、まずはホッと胸をなでおろしました。
続く2科目目の「経営法務」は56点。理系にとって最大のラスボスだった暗記科目で4点足りませんでしたが、財務の貯金と合わせれば「合計120点(イーブン)」です。
つまり、最後の3科目目「経営情報システム」で**きっちり60点以上を取れば合格、56点以下なら不合格(3科目失効)**という、これ以上ないほどの真剣勝負になりました。
深呼吸をして始めた、経営情報システムの自己採点。
しかし、開始直後に血の気が引きました。
最初の10問を採点して、なんと「8問」も間違えていたのです。
「ああ、今年もダメだった。絶対に落ちた……」
10問を終えた時点で正解はわずか2つ。頭の中が真っ白になり、横にいる妻にどう謝ろうかと本気で考えました。
しかし、奇跡は11問目から起きました。
11問目以降、私が直前期にスマホ単語帳アプリ(WordHolic)や応用情報技術者試験のトレンド分析で徹底的に固めていた分野が、連続で出題されていたのです。
「〇、〇、〇、〇……」
赤ペンで丸が続くたび、少しずつ希望が戻ってきます。ただ、最初の失点が大きすぎるため、最後まで合否は分かりません。最後の数問を採点する時は、緊張でペンを持つ手が小刻みに震えていました。
そして全問の採点を終え、丸の数を数え直した結果は——64点。
3科目合計184点で、180点の壁を4点上回っていました。
合格を確信した瞬間、一番最初に浮かんだのは、直前期の私を支え続けてくれた妻への感謝でした。
本当は思い切り抱きしめたかったのですが、妻のお腹にはもうすぐ生まれてくる赤ちゃんがいて大きくなっていたため、代わりに妻の両手を強く握りしめて**「ありがとう」**と伝えました。
そして、妻のお腹に向かって**「お父さん、受かったよ」**と報告したあの瞬間の安堵感は、一生忘れることができません。
「21時帰宅×出産準備」の直前期をどう生き抜いたか?
今回の1次試験を振り返ると、最大の敵は試験の難易度以上に**「時間の捻出」**でした。
8月中旬の第一子誕生に合わせて育児休業を取得する予定だったため、6月・7月の本業(メーカーの設計開発職)は、通常業務に加えて引継ぎ資料の作成や業務移管が重なり、帰宅が21時を超えることもざらにありました。
さらに自宅では、臨月を迎えて不安を抱える妻のメンタルケアや、赤ちゃんを迎えるための部屋づくり・準備が最優先です。
「勉強時間は確保したい。でも、自分の体調を崩すわけにも、妻に負担をかけるわけにもいかない」
この制約条件の中で私が徹底したのは、**「机に向かわない学習システムへの転換」と「家庭内のプロジェクトマネジメント」**でした。
1. 睡眠7時間は死守し、「朝1.5時間+細切れ時間」に全振りする
直前期に体調を崩せばすべてが終わるため、睡眠時間はしっかりと確保し、机に向かって集中する勉強は**「朝6時から7時半までの1時間半」**だけに限定しました。
その代わり、日中のあらゆるスキマ時間を学習リソースに変えました。
- 会社の昼休み:昼食をとりながら、スマホで生成AI(Gemini)に2026年度の出題予想クイズを出してもらい、弱点論点を壁打ち
- エレベーターの待ち時間・移動中:スマホ単語帳アプリ「WordHolic」で自作の暗記カードを高速周回
- 帰宅後(夕食作りの時間):キッチンに立ちながら、YouTubeの一問一答動画や「一発合格まとめシート」流の解説動画を聴く「耳学習」
2. 家事は「言われる前に率先してやる」が最大の時間確保術
妻と特別なルールを決めていたわけではありませんが、夕食作りをはじめとする家事は基本的に私が率先して担うようにしていました。
理由はシンプルで、家庭内の空気が悪くなり妻の機嫌を損ねてしまう方が、結果として勉強時間もメンタルも大きく削られてしまうと考えたからです。夕食後や入浴後はテキストを開かず、妻とその日あった出来事をゆっくり話す時間を大切にしました。
苦しんだ3科目を突破できた「3つの勝因」
2年連続で跳ね返された3科目を、限られた時間でどうデバッグ(軌道修正)したのか。各科目のブレイクスルーを簡潔にまとめます。
① 財務・会計(64点):問題集の「周回」をやめ、構造理解に徹した
1次試験では電卓が使えず、すべて手計算での勝負になります。これまでの私は「スピード問題集を何周も回すこと」自体が目的化し、本番で少しひねられると手が出なくなっていました。
今年は問題集を漫然と周回するのをスパッとやめ、**「1周目に間違えた問題をエビングハウスの忘却曲線に沿って解き直すこと」と、設計エンジニアの本業になぞらえて「公式の意味(構造)を理解すること」**に集中しました。
▼財務・会計の敗因分析と、エンジニア流の構造理解についてはこちら


② 経営法務(56点):「まとめシート×Geminiクイズ」で失点を最小化
暗記が苦手な理系にとって、経営法務は最後まで苦しい科目でした。「どのような問題が出るか分からない」という不安を解消してくれたのが、『一発合格まとめシート』のサマリページによる体系化と、Geminiを活用したクイズ演習でした。
「自分がどこを分かっていないのか」をAIとの壁打ちであぶり出し、理解できない法律用語は覚え方のロジックまで教えてもらうことで、大崩れせず56点で踏みとどまることができました。(※この具体的な法務対策は、次回の記事で詳しく解説します!)
▼当時の経営法務に対する苦悩の記事はこちら

③ 経営情報システム(64点):過去問+他試験のトレンド分析を「WordHolic」に集約
組込み・設計系エンジニアの私にとって、Web系や最新ITトレンドが問われる経営情報システムは油断ならない相手でした。
そこで、過去問だけでなく応用情報技術者試験などの周辺試験の動向もGeminiと一緒に分析し、自作の単語帳データを「WordHolic」に構築しました。前半10問の悪夢から後半で一気に巻き返せたのは、間違いなくこの自作データベースのおかげです。
▼経営情報システムで3年苦戦して見つけた生存戦略はこちら

まとめ|1次試験突破の直後、「0歳児育児×2次筆記試験」の新たな戦いへ
3年越しの悲願だった1次試験突破。
しかし、余韻に浸っている暇はありませんでした。
1次試験の直後である8月中旬、無事に第一子が誕生し、私の生活は**「0歳児の育児休業パパ」**へと激変したからです。
夜間の授乳やお世話で日中は強烈な眠気に襲われ、80分間の記述試験をぶっ通しで解く時間など到底取れない極限状態の中、約2ヶ月半後の「2次筆記試験」にどう立ち向かったのか——。
次回以降の記事では、今回ご紹介した**「経営法務のGemini活用術」「0歳児育児・出産準備と勉強を両立するスキマ時間術」「WordHolicの自作データ活用法」、そして「手書きを捨てて『思考の型』に特化した2次試験対策」**を順番に公開していきます。
仕事や子育て、家庭との両立に悩みながら診断士試験に挑むすべての方のヒントになれば幸いです!


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