2026年2月、私はこのブログで**「経営法務という理系にとってのラスボス」**という記事を書き、暗記科目に対する深い絶望を吐露しました。
▼当時の苦悩を綴った記事はこちら

物理や数学、あるいは財務・会計のように「基本原理(公式)から答えを導き出す」思考が染みついている理系エンジニアにとって、会社法の機関設計や民法の細かい例外規定など、「そういうルールだから覚えるしかない」経営法務はまさに鬼門でした。
結論から言うと、令和8年度(2026年度)の1次試験本番において、私の経営法務の得点は**「56点」**でした。
単体では合格基準の60点に4点届きませんでしたが、同時に受験した財務・会計(64点)、経営情報システム(64点)の貯金と合わせ、3科目合計184点(合格基準180点)で無事に1次試験を突破することができました。
この記事では、育休前の引継ぎ残業(21時帰宅)と臨月の妻のサポートが重なる極限状態の中、どのようにして「大崩れ(40点台での足切り・失点)」を防ぎ、本番で戦える56点をもぎ取ったのか。私が実践した**「まとめシート×生成AI(Gemini)」による防衛戦略**をすべて公開します。
なぜ理系エンジニアは「経営法務」で思考停止するのか?
直前期の6月・7月、私のメンタルを最も削っていたのは「経営法務で一体どんな問題が出てくるのか見当もつかない」「今の勉強法で本当に大丈夫なのか」という強い不安でした。
私が経営法務で苦しんだ理由は、大きく2つあります。
- 「なぜそうなるのか(Why)」のロジックが見えにくい
開発業務ではすべての設計に理由がありますが、法律の条文や期間・数字(〇ヶ月以内、〇分の1以上など)は、背景を知らないまま文字面だけを追うと単なる「意味のない記号の羅列」に見えてしまい、脳が記憶を拒絶します。 - 「自分がどこを理解していないか」すら分からない
テキストを読んでいる時は「なんとなく分かった気」になるものの、いざ過去問を解くと、少し角度を変えられただけで2択から先が絞れない状態が続いていました。
しかも当時は、8月中旬の第一子誕生に伴う育休取得を控え、本業の引継ぎ業務で帰宅が21時を超える日々。机に向かって分厚いテキストをじっくり読み込む時間は、朝の1時間半以外にほとんど残されていませんでした。
満点はいらない。「56点で耐え抜く」ために捨てた勉強法
時間がない中で3科目突破を果たすため、私は経営法務に対するスタンスを明確に変えました。
経営法務で高得点を狙うのを諦め、**「どんなに難化しても50点台後半〜60点で耐え抜き、財務と情報で逃げ切る防衛科目」**と位置づけたのです。
そのために、まず**「スピード問題集を最初から最後まで何周も回すこと」をスパッとやめました。**
「問題集を〇周する」という目標は一見わかりやすいですが、すでに理解している簡単な問題を何度も解くのは工数の無駄です。1周目で間違えた問題だけをピックアップし、エビングハウスの忘却曲線に沿って解き直す運用へ切り替えました。
【実践】「まとめシート×Geminiクイズ」で回す3ステップ学習法
問題集の単純周回をやめた代わりに導入したのが、『一発合格まとめシート』と生成AI(Google Gemini)のクイズ機能を組み合わせた3ステップの高速学習サイクルです。
ステップ1:『まとめシート』のサマリページで全体像(地図)を掴む
まずは朝の勉強時間を使い、『一発合格まとめシート』のサマリページ(1枚に凝縮された体系図や比較表)を見て、各分野の全体像を把握しました。
いきなり細かい条文に入るのではなく、「知的財産権の全体構造」「会社法の設立〜機関設計のつながり」といった知識のインデックス(目次)を脳内に作るイメージです。
ステップ2:会社の昼休み、Geminiに「条件指定クイズ」を出させる
この学習法の核となったのが、**会社の昼休憩中、昼食をとりながらスマホで行った「Geminiとのクイズ壁打ち」**です。
ただ漫然と「問題を出して」と頼むのではなく、エンジニアらしくプロンプト(指示文)で以下の条件を明確に指定しました。
- 勉強したい特定の論点(例:「会社法の株式・機関設計」「民法の相続・契約」など)に絞ること
- 問題の難易度(本試験レベル〜やや応用レベル)を指定すること
- **「2026年度の試験で出題される可能性がある論点を網羅的に分析して出題して」**と依頼すること
こうすることで、片手で昼食をとりながらでも、本番さながらの緊張感がある4択・正誤問題に次々と取り組むことができました。
ステップ3:間違えた論点の「覚え方・考え方」をGeminiに言語化させる
Geminiを使った最大のメリットは、問題を解いた直後の「復習のスピードと深さ」にあります。
クイズに間違えたり、迷って正解したりした時は、その場ですぐにGeminiへ**「なぜこの選択肢が誤りなのか?」「理系でも納得できる背景ロジックや、混同しない覚え方を教えて」**と質問を投げ返しました。
すると、自分一人では気づけなかった「曖昧に記憶していた論点(バグ)」が明確になり、丸暗記ではなく「そういう趣旨で作られたルールなのか!」という納得感を持って脳に定着させることができました。
帰宅後のキッチンも教室に。「YouTube耳学習」の活用と注意点
21時頃に帰宅した後は、臨月の妻の負担を減らすため、夕食作りなどの家事は基本的に私が率先して行っていました。
この「キッチンに立っている時間」も貴重な学習リソースに変えるため、**YouTubeを活用した「耳学習」**を取り入れました。
具体的に聴いていたのは以下の2つです。
- 経営法務の一問一答(耳学習用)動画
- 『一発合格まとめシート』著者の野網先生が発信している解説・情報収集動画
ここで1つ、実体験から強くお伝えしたい注意点があります。
YouTubeには診断士試験に関する似たような解説動画が数多く上がっていますが、あれこれ手を出すと逆に時間を浪費します。
「このチャンネル(投稿者)だけを見る」と情報源を厳選し、朝のまとめシート・昼のGeminiクイズで学んだ論点を、夜の耳学習で何度も聴き流して記憶を上書きする——。この一貫したサイクルが、知識の定着率を劇的に引き上げてくれました。
まとめ|暗記科目こそ「AIとの壁打ち」で最小工数で乗り切ろう
試験本番、経営法務では2択まで絞り込んで外す悔しい問題もありましたが、結果として56点で踏みとどまり、3科目合計184点での1次試験突破に大きく貢献してくれました。
もしあのまま、分厚いテキストと問題集を机の上だけで何周も回そうとしていたら、業務の引継ぎと出産準備の忙しさに押し潰され、本番で40点台に沈んでいたかもしれません。
- 『まとめシート』で体系的な全体像(骨格)を掴む
- 昼休みのスマホ×Geminiクイズで「自分が分かっていない論点」をあぶり出す
- Geminiに「考え方・覚え方」を教えてもらい、夜の耳学習で定着させる
暗記に苦しむ理系受験生や、机に向かう時間が取れない社会人の方は、ぜひ生成AIを「自分専属の家庭教師」としてスキマ時間に組み込んでみてください!
▼令和8年度・1次試験突破(残り3科目合格)の全体結果報告はこちら

次回(11本目)の記事では、今回の記事でも少し触れた**「21時帰宅の引継ぎ残業×出産準備・0歳児育児の中で、どうやって勉強時間を捻出し、家庭内の平和を守ったのか?」**という環境構築術について詳しくお話しします!

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