中小企業診断士1次試験において、多くの受験生を悩ませるのが**「経営情報システム」「経営法務」「中小企業経営・政策」の暗記3科目**です。
私自身、理系の設計開発エンジニアでありながら、略語だらけのIT用語や見慣れない法律用語、膨大な白書の統計データには何度も跳ね返されてきました。
仕事や家事・出産準備に追われ、机に向かう時間が1日1時間半しか取れない中、どうすればこの膨大な暗記量を脳に定着させられるのか?
試行錯誤の末にたどり着いた結論は、**「紙の単語帳や手書きのまとめノートを完全に捨て、スマホアプリ『WordHolic』×生成AI(Gemini)で暗記をデータベース化する」**という方法でした。
この記事では、私が暗記3科目で各300枚(計約900枚)の暗記カードを最小工数で一括構築し、エレベーター待ちの数十秒を合格点に変えた「エンジニア流・自動暗記ハック」をすべて公開します。
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なぜ「紙の単語帳」をやめてスマホアプリ『WordHolic』を選んだのか?
暗記科目に取り組む際、最初は紙の単語帳やノートにまとめることも考えました。しかし、エンジニアの工数管理の視点から見ると、紙での作成には致命的なデメリットがありました。
それは、**「書く作業そのものに膨大な時間がかかり、きれいに作ること自体が目的化してしまうリスクがある」**という点です。
限られた勉強時間の中で、カードを手書きしている余裕はありません。
そこで導入したのが、スマホ単語帳アプリの定番である**『WordHolic(ワードホリック)』**です。数ある暗記アプリの中からWordHolicを選んだ決め手は、大きく3つあります。
- 「忘却曲線」に則った学習と「リマインド機能」がある
エビングハウスの忘却曲線に沿った復習サイクルを組めるだけでなく、リマインド通知機能があるため「どのフォルダ(科目)にどれくらい取り組めていないか」が一目で分かり、サボりを物理的に防げます。 - 「テスト機能」で覚えていない用語だけを抽出できる
カードをめくるだけでなくテスト機能を使うことで、「すでに覚えた用語」と「まだ覚えていない用語」を自動で仕分けし、苦手なカードだけを集中的に出題させることができます。 - これらのコア機能がすべて「無料」で使える
有料プランに課金すれば「カードへの画像インポート」や「音声のバックグラウンド再生」なども可能になりますが、テキストベースで高速周回する分には無料プランで十分すぎるほどの機能が揃っていました。
【データ構築編】Gemini×CSVインポートで「各科目300枚」を一気に作る手順
私がWordHolicを使ったのは、「経営情報システム」「経営法務」「中小企業経営・政策」の3科目です。それぞれ**約300枚ずつ(合計約900枚)**のカードを作成しました。
もちろん、900枚のカードをスマホのフリック入力で1枚ずつ手打ちしたわけではありません。
生成AI(Google Gemini)とスプレッドシート(CSVファイル)を組み合わせることで、データ作成の工数を極限まで圧縮しました。
ステップ1:Geminiで出題トレンドを分析し、表形式で出力させる
まずはGeminiに対して、診断士の過去問傾向だけでなく、経営情報システムであれば「応用情報技術者試験」など周辺試験の出題動向も含めて分析させ、頻出用語や重要論点をリストアップさせました。
その際、そのままWordHolicへ取り込めるよう、**「スプレッドシートに貼り付けられる表形式(表面:問題や用語/裏面:解答や解説)で出力して」**と指示を出します。
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ステップ2:裏面には「解説+語呂合わせ」を必ず仕込む
カードを作る上でこだわったのが、裏面の情報設計です。
単に「表面=用語」「裏面=辞書的な意味」だけを書いても、無機質な文字の羅列になってしまい、脳に引っかかりません。
そこで裏面には、簡潔な解説に加えて**「一発で思い出すための語呂合わせ」**もセットで記載するようにしました。
- 表面(問題・用語):OSI参照モデルの7階層(上位から順に)
- 裏面(解答・解説+語呂):アプリケーション層/プレゼンテーション層/セッション層/トランスポート層/ネットワーク層/データリンク層/物理層。【語呂:アプセトネデブ】
このように、理屈だけでなく「音やリズムで覚えるフック」を裏面に仕込んでおくことで、数十秒のスキマ時間でもテンポよく記憶を定着させることができました。
ステップ3:スプレッドシートから「CSV変換」して一括インポート
Geminiが出力した表をGoogleスプレッドシートに貼り付け、手直しを加えたら、ファイル形式を**「CSV(カンマ区切り)」**として書き出します。
あとはWordHolicのインポート機能からそのCSVファイルを読み込ませるだけで、数百枚のオリジナル単語帳が一瞬でスマホの中に完成します。
【運用と成果】エレベーター待ちの「30秒」が本番の大逆転を生んだ
完成したWordHolicの単語帳は、机の上では一切開きません。
私がWordHolicを回していたのは、会社のエレベーターを待っている時間や移動中など、1回あたり「数十秒〜数分」の極小スキマ時間だけです。
- 朝の机学習(1.5時間):エピソード記憶に基づく「白紙アウトプット法」と過去問演習
- 昼休み・妻の入浴中(10〜30分):Geminiのクイズ機能を使った4択・正誤問題の壁打ち
- 移動中・エレベーター待ち(30秒〜3分):WordHolicのテスト機能で「覚えていない用語」だけを高速周回
このように「時間の長さ」に応じてツールを完全に棲み分けました。
このWordHolicの威力を最も痛感したのが、令和8年度(2026年度)1次試験本番の「経営情報システム」です。
自己採点の記事でも書きましたが、私は経営情報システムの最初の10問でなんと8問も不正解を喫し、絶望の淵に立たされました。
しかし、11問目以降、私がGeminiと応用情報のトレンド分析で作ったWordHolicのカードから、面白いように連続で関連論点が出題されたのです。結果として後半で一気に丸を重ね、64点まで巻き返して1次試験突破を掴み取ることができました。
▼最初の10問中8問不正解から生還した1次試験の結果報告はこちら

【振り返りと改善点】今から作るなら絶対に「A・B・Cランク分け」を入れる
各科目300枚のWordHolicデータを作って合格した私ですが、3年間の独学を振り返ってみて**「ここはもっと効率化できたな」と反省しているポイントが1つだけあります。**
それは、データを作った当初は「どの用語が特に重要(頻出)なのか」の優先順位が分からないまま、フラットに300枚を作ってしまったことです。
300枚すべてのカードを同じ重みでテストしていると、直前期に「本当に落としてはいけない基礎用語」の周回頻度が薄まってしまいます。
もし私が今からもう一度WordHolicのデータを作るなら、間違いなくすべてのカードに「A・B・Cの重要度ランク」を付与してフォルダ(またはタグ)を分けます。
- Aランク(超頻出・落とすと命取りになる基本用語):毎日必ず周回し、正答率100%を維持する
- Bランク(合否を分ける標準用語・周辺試験のトレンド用語):テスト機能で「未暗記」を潰し、60点を超える武器にする
- Cランク(余力があれば拾う細かい論点):直前期にA・Bが固まってから目を通す
これからWordHolicで自作データを作る方は、Geminiに用語を出してもらう段階で**「本試験での重要度(A・B・Cランク)も一緒に判定して列に追加して」**と指示することをおすすめします。それだけで、直前期の学習効率がさらに跳ね上がるはずです。
まとめ|暗記は「手作業」ではなく「CSVデータベース化」で攻略しよう
暗記科目が苦手な人ほど、まじめにノートに書いたり、分厚いテキストを最初から読み返したりして時間を溶かしてしまいがちです。
- 紙の単語帳は作らず、無料アプリ『WordHolic』で管理する
- Geminiで過去問・周辺試験を分析させ、解説+「語呂合わせ」付きでスプレッドシートに出力する
- CSVで一括インポートし、重要度(A・B・Cランク)と「テスト機能」で未暗記カードだけを極小スキマ時間で潰す
一度この仕組みを作ってしまえば、毎日の通勤やエレベーター待ちの数十秒が、自動的に得点を積み上げるボーナスタイムに変わります。ぜひ試してみてください!
次回の記事では、単語暗記と並んで多くの受験生が時間を浪費しがちな問題演習について、**「『スピード問題集を何周もする』のをやめた!忘却曲線×Geminiで解き直し工数を半減させたエンジニア流演習法」**を解説します!
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